マンションは1本の回線を大勢で使うから、夜や週末は混み合って速度が遅くなる…という話、聞いたことありませんか?

私もマンション住まいですが、時間帯による速度の低下を実はあまり感じたことがありません。

ただ、同じ地域の別のマンションに住む友人は夜になるとネットが遅い、と嘆いています。

この差はどこから出るのでしょうか?

今回は、マンションでネットが遅い原因とその解決方法をご紹介しましょう。

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マンション住まいだから、夜や週末はネットが遅くなる…と嘆いている人が私の周りにもいます。これはマンションだけに発生する現象なのでしょうか?だとしたら何が原因なのでしょうか?今回は、マンションでネットが遅い原因とその対策についてご説明しましょう。

マンション(集合住宅)の光回線の配線方式は3種類

マンションで各家庭にインターネット配線をするには

ステップ1.電柱→マンションのMDF室(電話用の主配線盤収容場所)まで

ステップ2.マンションのMDF室→各家庭(各戸)まで

ステップ3.各家庭(各戸)内の配線

というステップが必要になります。

このうち、ステップ1は、光回線が使用されていますが、ステップ2とステップ3は、マンションによって異なり、その配線方式の違いによって、つぎの3つの方式に分類されます。

1.光配線方式

2.LAN配線方式

3.VDSL方式

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マンションの配線方式には上記の3種類があり、それぞれ特徴があります。ひとつずつ詳しくご説明しましょう。

光配線方式とは

光配線方式は、マンション内の光ファイバーを使って各戸まで接続する方式です。

回線終端装置まで光ファイバー回線のため、周辺電波からの影響を受けにくく、接続はもっとも安定しています。

画像参照:NTT東日本 集合住宅の導入工事と配線方式について

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光配線方式は、周辺電波からの影響を受けにくく、3つの方式の中では一番安定しています。2008年以降に新築されたマンションはほとんど光配線方式が取られているようです。

LAN配線方式とは

LAN配線方式は、マンション内にLAN配線がある場合に利用いただける方式です。

マンションのMDF室から各家庭までは、LANケーブルで接続されます。

「インターネット対応マンション」などと呼ばれる集合住宅で、MDF室から各戸間にあらかじめLANケーブルが接続されている場合は、各戸内に新たに機器を設置する必要がなく、開通が簡単です。

画像参照:NTT東日本 集合住宅の導入工事と配線方式について

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「インターネット対応マンション」と呼ばれる集合住宅で採用している配線方式が「LAN方式」です。各戸内にあらたに機器を設置する必要がないため、開通が簡単なのが特徴です。

VDSL方式とは

VDSL(Very high bit rate Digital Subscriber Line)方式とは、光配線もLAN配線もない場合、マンション内の既存の電話配線を使って各戸まで接続する方式です。

既存の電話配線を利用するため、特別な工事は必要なく、短時間で開通します。

ただ、マンション内の設備状況や他回線との干渉、室内の電子機器などの電波干渉を受けやすく、それが速度低下の原因となります。

画像参照:NTT東日本 集合住宅の導入工事と配線方式について

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VDSL方式は、電話配線を利用しています。この方式も短時間で配線が可能ですが、電波干渉を受けやすく速度が出にくいと言われています。

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各方式の通信速度は?

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3つの配線方式がどんなものかお分かりいただけたでしょうか?では、それぞれの配線方式で通信速度はどの程度差がでるのか、NTTのフレッツ光マンションタイプとau光マンションのデータで比較した表が次の通りです。

上記でご紹介した配線方式の通信速度にはどのような違いがあるのでしょうか?

NTTフレッツ光マンションタイプ、au光マンションのデータを参考に比較してみました。

【NTTフレッツ光】

NTTフレッツ光 配線方式 速度
フレッツ 光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ 光配線方式 下り概ね1Gbps

上り概ね1Gbps

フレッツ光ネクストファミリー/マンション・ギガラインタイプ 光配線方式 下り概ね1Gbps

上り概ね1Gbps

フレッツ 光ネクスト マンション・ハイスピードタイプ 光配線方式 下り最大200Mbps

上り最大100Mbps

フレッツ光ネクスト マンションタイプ 光配線 以外 下り最大100Mbps

上り最大100Mbps

【auひかり】

auひかりマンション タイプ 配線方式 速度
タイプV VDSL方式 下り最大100Mbps

上り最大35Mbps

都市機構デラックス VDSL方式 下り最大100Mbps

上り最大35Mbps

タイプE イーサ方式(LAN方式) 下り最大100Mbps

上り最大100Mbps

マンションギガ 光配線方式 上り最大1Gbps

下り最大1Gbps

マンションミニギガ

(3階建て以下総戸数8戸以上)

光配線方式 上り最大1Gbps

下り最大1Gbps

上記の表でも分かるとおり、速度は、光配線方式→LAN方式→VDSL方式の順番で遅くなります。

また、さきほどもご説明したとおり、VDSL方式は、他回線や室内の電子機器などの電波干渉を受けやすいため、それも速度低下の原因となります。

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上記の表を見ると、光配線方式の速度が一番速いことが分かります。

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自宅マンションの配線方式を調べるには?

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ご自宅のマンションの配線方式が、3つのうちのどの方式かご存知ですか?配線方式は、契約した書類に記載されている場合もありますし、NTTのなどに問い合わせをすると確認することができます。

自宅のマンションやこれから引っ越そうとしているマンションが、どの配線方式を使っているかは、NTTなどに問い合わせをすると確認することができます。

問い合わせの際は、住所とマンション名が必要です。

また、すでに契約済みの方は、契約した書類に配線方式の記載がある場合もあります。

NTT フレッツ光 問い合わせ電話番号:TEL 0120-116-116

auひかり問い合わせ電話番号:TEL 0077-7078

VDSL方式で速度を安定させる方法はあるの?

配線方式はマンションごとに決まっているため、いくら希望しても簡単に変更できるものではありません。

では、住んでいるマンションがVDSL方式だった場合、速度の遅さはあきらめざるを得ないのでしょうか。

VDSL方式でも、速度の改善や安定が期待できる方法があります。どの程度改善するかは環境にもよりますが、ぜひ試してみてください。

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自宅マンションの配線方式が、一番遅いVDSL方式だった場合、スピードの遅さは諦めるしかないのでしょうか?配線方式を変更することは難しくても、下記の方法で速度を改善できる可能性はあります。

ルーターを新しくする

画像参照:Amazon

高速インターネット回線をひいても、無線LANルーターの性能が低いと、その速度が活かせず、接続が不安定になる可能性もあります。

速度面の具体的な例を挙げると、無線LANルーターの現在の規格は「11ac」で、以前の古い規格「11n」と比べると最大11倍の速度が出ます。

VDSL方式の速度を最大限に生かすために、古いルーターを使っている場合は、ルーターを買い替えることを検討してみてはいかがでしょう。

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ここ数年、無線LANルーターの性能は飛躍的に向上していて、ルーターをかえることでスピードが改善する可能性があります。壊れていないのに買い換えるのは抵抗があるかもしれませんが、速度の面だけでなく、電波干渉やセキュリティ面からみても、古いルーターをお使いの方は買い替えの検討をオススメします。

IPv6接続に切り替える

従来使われてきたPPPoEネットワーク方式は、利用者の増加とともに混雑し、特に夜間の速度低下の原因のひとつと言われています。

そんな状態を踏まえ、近年、地域や時間帯の影響が少なく、混雑する夜の時間帯でも快適にインターネットを利用でき世代ネットワーク方式「IPoE」を利用するプロバイダが増えてきました。そのようなプロバイダでは、「IPv6オプション」と対応機器を利用することでPPPoE方式を使わず、IPoE方式(IPv6接続)で接続することが可能です。

プロバイダに確認し、IPv6接続が可能か確認をし、可能であれば切り替えをしましょう。(場合によっては有料で機器の変更が必要になる場合があります。)

また、プロバイダがIPv6に対応していない場合は、プロバイダの変更も検討してみてはいかがでしょう。

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「PPPoE(PPP over Ethernet)」方式とは、「利用者のパソコン」(ポイント)と「プロバイダのパソコン」(ポイント)の2点間を接続してデータ通信を行う通信プロコトルのことです。
一方、「IPoE(IP over Ethernet)」は、企業内のLANと同じやり方で直接インターネットに接続する方式で、PPPoEのように専用の通信機器を必要としないため、接続事業者を通してシンプルにインターネットに接続できるというメリットがあります。

接続に使っているLANケーブルを確認

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LANケーブルはどれも同じ、と思いがちですが、実はLANケーブルにも種類があります。種類によって対応速度が異なりますので、LANケーブルを変えることでも多少速度が変わるかもしれません。

実はLANケーブルはどれも同じではなく、最大速度が決まっています。

1Gの契約をしているのに、LANケーブルが100Mまでしか対応していないと、その速度までしか出ないことになります。

1G対応のLANケーブルには「1000BASE-T」

100MまでLANケーブルには「100BASE-TX」

と記載されていますので、念のため確認して、必要に応じて買い替えましょう。

 

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まとめ

同じ光回線でもマンションの場合、配線方式によってその速度に違いがあることがお分かりいただけたと思います。

光配線方式が主流となったのは約10年ほど前なので、2008年以降に新築された集合住宅は光配線方式がとられているようです。

まずは、自宅マンションがどの配線方式なのかを調べみましょう。

VDSL方式だった場合でも、ルーターを取り換えるなどの方法で速度が改善する可能性がありますので、試してみてください。

マイコマイコ

光配線方式の場合は、マンションだからといって速度低下の可能性が少ないことがお分かりいただけたと思います。ただ、少し古い集合住宅では、VDSL方式を採用していることもありますから、その場合は上記でご説明した速度改善方法を試してみてください。